シリーズ「保活・転園ガイド」|船橋市の点数・転園編
シリーズのまとめと読む順番へ

最初に結論

  • 父母とも月160時間以上働く家庭は、基本点100点+100点=200点です。

  • 育休復帰など条件を満たすと、代表例では+20点で220点になります。

  • 市内転園に「-20点」があるわけではありません。転園では対象外になる加点があるため、同じフルタイム世帯でも新規申込より順位が下がりやすいケースがあります。

  • 点数だけでも、待機児童数だけでも入園可能性は判断できません。 最低点・年齢別待機・最新の受け入れ可能性までセットで見るのが重要です。

この記事の位置づけ

船橋市の保活で最初に読む「親記事」として、待機児童数の見方と、船橋駅・西船橋・新船橋の地域データを整理しています。 園ごとの定員・駅からの歩き方・受入年齢は、本文後半の駅別記事で確認できます。 制度や募集状況は変わるため、実際の申込みでは最新の船橋市資料を確認してください。

あなたは何点?代表ケース早見表

まずは検索する人が一番知りたい代表ケースから見ます。以下は、父母とも月160時間以上で基本点が合計200点、表にない加点・減点がない場合の例です。

申込時の状況基本点代表的な調整点1最初に比較する点数
通常の新規申込200点0点200点
産休・育休から復職する申込200点+20点220点
届出済み認可外保育施設を月64時間以上利用200点+20点220点
市外園を利用中の児童が船橋市へ転入200点+20点220点
船橋市内の認可園から通常の転園200点0点の例200点

育休復帰の+20点は転園の場合を除くと基準に明記されています。認可外保育施設利用や市外園からの転入にも適用条件があります。また、きょうだい在園など別の加点があれば、市内転園でも200点を超えます。

つまり「新規=220点」「転園=200点」と固定されているわけではなく、あくまで典型例です。

船橋市の選考は3段階

通常の利用調整は、大きく次の順番で比較されます。

順番比較するもの役割
1父母の基本点+調整点1最初の利用順位を決める
2調整点21が同じ場合に比較する
37項目の同点調整2まで同じ場合に上から順に比較する

重要なのは、調整点2を200点や220点へ単純に足して比較する仕組みではないことです。まず基本点+調整点1で順位を付け、同じ家庭同士だけが次の比較へ進みます。

基本点:父母それぞれを点数化

就労家庭では、契約上の月間労働時間に応じて父母それぞれの基本点が決まります。休憩時間を含みます。

月の労働時間保護者1人の基本点
160時間以上100点
150時間以上95点
140時間以上90点
130時間以上85点
120時間以上80点
110時間以上75点
100時間以上70点
90時間以上65点
80時間以上60点
70時間以上55点
64時間以上50点

たとえば父母とも160時間以上なら200点、父が160時間以上・母が120時間以上なら180点です。

育児や介護を理由に時短勤務をしている場合は、就労証明書に短縮前の労働時間が記載されていれば、短縮前の時間が該当する区分で判定されます。

調整点1:200点と220点の差

調整点1は基本点に加減され、最初の利用順位へ直接影響します。家庭で確認しやすい代表例は次のとおりです。

状況調整点1主な注意点
希望園に兄弟姉妹が在園+20点希望する保育所等に在園している場合
産休・育休から復職+20点復職日の属する月の翌月までの申込。転園は対象外
届出済み認可外保育施設を月64時間以上利用+20点適用条件あり
市外園を利用中の児童が船橋市へ転入+20点保育を必要とする事由などの条件あり
多胎児が同時申込+10点転園は対象外
市外在住-100点転入予定者や一部の保育士等を除く
育休延長を許容する申込-350点書面で許容を選択した場合
注意:調整点は「当てはまるものを全部足す」わけではありません

早見表を見て「+20点と+30点に当てはまるから+50点」と機械的に計算すると、実際の点数とずれることがあります。

  • 一部の項目は、複数当てはまっても一番高い点だけ を使います。調整点1では、世帯の一部項目や児童の一部項目がこの扱いです。

  • 調整点1と調整点2で重ねて加点できない組み合わせ もあります。たとえば調整点1で「同一世帯に子が3人以上」の+10点が付く場合、調整点2の「同一世帯に子が2人」の+10点は加点しません。

  • 一方で、 保護者に関する調整点1は、父・母それぞれについて判定して加点される項目 があります。

つまり、この表は自分の点数をざっくり把握するためのもの。 正式に何点になるかは、船橋市の最新年度の利用調整基準にある「備考」まで確認してください。

船橋市「保育所等利用調整基準 早見表」を確認する

市内転園が不利になりやすい理由

船橋市内の転園に「-20点」という一律の減点はありません。正確には、新規申込で付く代表的な+20点が、通常の市内転園では付かないケースがあるためです。

代表例が育休復帰です。育休復帰の+20点には「転園の場合を除く」とあります。また、市外園から船橋市へ転入する児童への+20点も、市内園から市内園への通常転園には当てはまりません。

さらに、基本点+調整点1と調整点2まで同じ場合の同点調整では、4番目に**「市内の保育所等を利用していない児童」**があります。すでに市内園を利用中の転園申請は、この項目では新規申込側より優先されません。

そのためフルタイム共働きの単純な例では、

  • 育休復帰の新規申込:200点+20点=220点
  • 市内園から通常転園:200点+0点=200点

という差が生じます。

ただし、希望園にきょうだいが在園しているなど別の加点が付く家庭もあります。「市内転園は必ず200点」「転園なら入れない」という意味ではありません。

調整点2と同点調整

基本点+調整点1が同じ場合は調整点2を比較します。世帯の子どもの人数、親族の介護・看護、祖父母の年齢や居住状況などが対象です。

そこまで同じ場合は、次の7項目を上から順に比較します。

  1. 市内に在住する保護者(転入予定を含む)
  2. 利用対象年齢の制限で現在の保育施設を継続できない児童
  3. 調整点を除いた基本点が高い
  4. 市内の保育所等を利用していない児童
  5. 待機期間が長い
  6. 小学6年生までの子どもが多い世帯
  7. 保護者の合計所得が低い

待機期間は同点調整の5番目なので、待機しているだけで基本点が上がるわけではありません。また、育児休業の延長を許容する申込み期間は待機期間に含めない扱いがあるため、申込方法も確認が必要です。

待機児童数は「入園確率」ではない

船橋市が公表する園別の待機児童数は、各施設を第1希望で申請した市基準待機児童の人数です。

そのため、たとえば「A園は待機5人、B園は待機1人だから、A園は5倍入りにくい」とは判断できません。

理由は、

  • 第2希望以下でその園を書いた家庭は園別待機数に含まれない
  • 年齢別の募集枠が違う
  • 家庭ごとの利用調整点が違う
  • 年度途中で新しい申込みや退園が発生する
  • 申込み開始時期や家庭の事情も異なる

からです。

SUKISHIRAの家庭でも、1歳児の保活では同点調整の待機期間を意識して、実際に通う意思のある園へ早めに申込みを始めた経験があります。こうしたケースもあるため、待機人数には「今すぐ復職したい家庭の人数」だけでは表せない要素が含まれます。

最低点・空き状況をどう見る?

希望園を考えるときは、待機児童数だけでなく次の3つを組み合わせます。

1. 利用承諾者の最低点

船橋市は利用承諾者の人数と最低点を公表しています。自分の点数と比べることで、「過去にどの程度の点数で承諾が出たか」の目安になります。

ただし、過去の最低点以下だから次も入れない、最低点以上だから次は入れる、とは言えません。 募集枠と申込者が毎回変わるからです。

2. 園別・年齢別の待機児童数

希望がどの年齢・園へ集まっているかを見る材料です。総数よりも、自分の子どものクラス年齢を確認する方が重要です。

3. 最新の受け入れ可能性

年度途中の保活では特に重要です。過去の待機や最低点よりも、「今、募集枠が動く可能性があるか」を確認できます。

2026年8月25日の最新確認

船橋市は8月20日に9月利用調整の最低点と10月の受け入れ可能性を更新しています。また、市内の認可保育施設から市内の認可保育施設への転園はオンライン申請が可能です。申請は同一年度内で継続しますが、 転園が承諾された後の取消・利用辞退はできません 。転園を希望する場合は、希望順位を決める前にこの点も確認してください。

見る順番

「自分の点数」→「直近の最低点」→「年齢別待機」→「最新の受け入れ可能性」の順で見ると、数字に振り回されにくくなります。

船橋駅・西船橋・新船橋の傾向

地域別記事を増やしても、結局は同じ待機データを繰り返す部分が大きいため、ここでは比較に必要なところだけまとめます。

2026年4月1日の船橋市「待機児童数一覧」のうち、保育園・第1希望・市基準を同じ条件で比較した数字です。

エリア0歳1歳2歳3歳合計
船橋駅周辺8人13人4人0人25人
西船橋駅周辺2人18人7人1人28人
新船橋駅周辺1人11人1人0人13人

この表だけから「新船橋が一番入りやすい」とは言えません。園数や募集枠が違うためです。ただし、希望園を検討するときの特徴は見えます。

  • 船橋駅周辺:1歳だけでなく0歳も待機が目立ちます。2027年には海神2丁目の認可保育園や、駅500m圏の小規模保育事業の供給計画があります。
  • 西船橋駅周辺:3駅では待機総数が最多で、1歳18人に加えて2歳7人も目立ちます。地域全体より園別・年齢別で見るのが重要です。
  • 新船橋駅周辺:13人中11人が1歳児で、年齢の偏りが大きい地域です。2026年10月には北本町で定員35人の認可保育所が開設予定と案内されていますが、実際の新規募集人数は年齢別に確認する必要があります。

地域名だけで希望順位を決めるより、通える園を洗い出したうえで、年齢別の最低点・待機・募集枠を園単位で確認する方が役立ちます。

駅別に園を比べる

点数制度や待機数の見方はこの記事で確認し、通園する駅が決まっている場合は、園ごとの定員・駅からの歩き方・受入年齢を駅別記事で比べます。

希望園を決めるときの確認順

船橋市で保活するときは、次の順番で整理すると判断しやすくなります。

  1. 就労証明書と世帯状況から自分の基本点・調整点1を確認する
  2. 調整点2と同点調整で自分がどこに当てはまるか確認する
  3. 通える園を先に洗い出す
  4. その園の直近の利用承諾最低点を見る
  5. 同じ年齢クラスの待機児童数を見る
  6. 最新の受け入れ可能性を見る
  7. 不明点があれば保育入園課へ自分の点数・待機順位などを確認する

船橋市のQ&Aでは、待機中の人から問い合わせがあった場合、自分の利用調整上の点数や待機順位、転園申請者を含む待機児童数、利用決定者の最低点、近隣園の空き状況などを可能な範囲で回答すると案内しています。

問い合わせる際は、「○月入園希望・○歳児クラス・希望園・現在の保育状況」を整理しておくと確認しやすくなります。

参照した船橋市の公式情報

この記事は船橋市の制度と公表データを読み解くためのものです。個別の点数や利用可否は、申込時点の最新資料と提出書類をもとに船橋市保育入園課へご確認ください。