90歳の祖母から2歳の娘まで、4世代・親族17人と愛犬のポメラニアンで、南房総・館山を1泊2日で回りました。

大人数の親族旅行で一番迷ったのは、「全員が満足する行き先」をどう決めるかです。今回やってみて分かったのは、全員で同じことをしようとせず、館内で過ごす場所が分かれている宿を1つ決めて、そこを拠点にするのが正解だということでした。

グランドメルキュール南房総リゾート&スパは、子どもが遊ぶ場所、犬と歩ける屋外、大人がお酒を飲むラウンジがそれぞれ用意されています。おかげで、90歳の祖母は座って休み、2歳児は室内の遊び場で走り回り、犬連れ組は外を散歩する、というのが同時に成立しました。

4世代17人+1匹で回って分かったこと

  • 行き先を増やすより、館内で過ごし方が分かれる宿を拠点にした方が全員が楽
  • 15時からのラウンジは2か所とも子どもの遊び場のそばで、大人が飲みながら見ていられた
  • マザーファームツアーDXは受付で犬を預かってもらえ、17人全員で参加できた
  • 夕食を17時にすると、2歳児と90歳の祖母がいても1日が無理なく収まる
  • 人気店「おさかな倶楽部」は当日の記帳制。9時の記帳に間に合わず、渚の駅たてやまの「なぎさ食堂」に昼食を切り替えた

  • 宿泊は6部屋に分かれて支払総額311,535円、大人1人あたり約20,769円

基本情報|4世代17人+犬1匹の家族構成

今回は親族が集まる旅行で、年齢の幅がかなり広い構成でした。前提が分からないと行程の理由が伝わらないので、先に整理しておきます。

旅行日
2026年5月上旬の週末
人数
大人15人、乳幼児2人、犬1匹
年齢の幅
2歳〜90歳
宿泊先
グランドメルキュール南房総リゾート&スパ(6部屋)
支払総額
311,535円(1泊・夕朝食付きオールインクルーシブ)
移動
自家用車に分乗、現地集合・現地解散
愛犬
ポメラニアン1匹(ドッグフレンドリールームに宿泊)

内訳は、90歳の祖母、60代の両親といとこの両親、30代のきょうだい・いとこ夫婦、そして2歳の娘といとこの娘です。誰かが途中合流するのではなく、17人それぞれが車でマザー牧場に集合するところから始まりました。

これだけ年齢の幅と人数が広いと、全員でまったく同じ行動を取り続けるのは現実的ではありません。この前提が、そのまま行程の組み方につながりました。

スケジュール|1泊2日の動き方

実際に動いた流れは次のとおりです。2日間とも、移動時間を短く、ひとつの場所での滞在を長くしています。

  1. 1日目 朝イチマザー牧場に集合・開園待ち開園したらそのままマザーファームツアーDXの予約へ
  2. 1日目 午前マザーファームツアーDX・アルパカのエサやり犬はツアー受付で預かってもらい、全員で参加
  3. 1日目 昼牧場のテラスでランチピクニック気分で、犬も一緒に屋外で
  4. 1日目 14:30グランドメルキュール南房総へ到着キッズは室内の遊び場、大人と犬は周辺を散歩
  5. 1日目 15:00ラウンジタイムビールやワインで乾杯、入浴やおしゃべりで休憩
  6. 1日目 17:00夕食ビュッフェ早めの時間にして、子どもと祖母の負担を減らす
  7. 2日目 7:30朝食ビュッフェそのあとは各自の自由時間
  8. 2日目 9:00フォトフレーム作り/おさかな倶楽部へ記帳を試みる記帳は9時に間に合わず断念
  9. 2日目 11:00チェックアウト〜なぎさ食堂で昼食おさかな倶楽部から予定を変更し、和食の御膳を
  10. 2日目 13:00渚の駅たてやまで桟橋散歩昼食と同じ場所で、館山夕日桟橋を歩く
  11. 2日目 14:00木村ピーナッツ・枇杷倶楽部ソフトクリームとお土産を買って現地解散

マザー牧場|犬はツアー受付で預かってもらえた

1日目は朝イチでマザー牧場へ集合し、開園を待つ列に並びました。大人数だと集合そのものに時間がかかるので、行き先の入り口で待ち合わせにしたのは正解でした。

そして開園したら、寄り道せずそのままマザーファームツアーDXの予約へ向かいました。公式の案内でも、チケット購入後に「ファームステーション」でツアーの出発時間を予約する必要があり、予約状況によっては希望の時間に乗れない場合があるとされています。17人分の枠をまとめて確保する必要があったので、開園直後に動いたのは正解でした。

犬連れで心配していたのが、マザーファームツアーDXにワンちゃんを連れて乗れるのかという点です。結論から言うと、愛犬はマザーファームツアーDXの受付で預かってもらえました。 おかげで、犬連れのメンバーだけ留守番する必要がなく、17人全員でツアーに参加できています。

牧場自体も同伴犬1頭700円で入場できるので、ツアー中だけ預ければ、それ以外の時間は一緒に歩けます。犬連れで大人数だと「誰が残るか」を決めるのが悩みどころですが、今回はその相談自体が不要でした。

ツアーのあとはアルパカのエサやりへ。昼は牧場のテラスでピクニックのように食べました。屋外なら犬も一緒に過ごせるので、食事も分かれずに済みます。

マザー牧場の放牧地で寝そべって休む牛
ツアーで回った放牧地。牛たちがのんびり過ごしていました。
マザー牧場の牛舎で名前と誕生日の看板の前に立つ子牛
牛舎では、名前と誕生日が書かれた看板つきで子牛を見られました。

2026年8月3日に確認したマザー牧場の公式料金は次のとおりです。旅行時の料金とは異なる可能性があるため、参考として載せます。

  • 入場料:大人(中学生以上)1,800円、小人(4歳〜小学6年生)900円
  • 同伴犬:1頭700円(補助犬は無料)
  • マザーファームツアーDX:大人2,000円、小人1,000円
  • ツアーと入場料のセット券:大人3,600円、小人1,700円

4歳未満は入場料の区分に含まれていないため、2歳児2人の扱いは実際の窓口で確認しています。料金や実施内容は変わるため、出発前に公式サイトで最新の情報を確認してください。

グランドメルキュール南房総|全員が別々に過ごせる

14時30分ごろ、グランドメルキュール南房総リゾート&スパに到着しました。ここからは翌朝まで、ホテルの外にはほとんど出ていません。

事前に見たクチコミには「チェックインが混む」という声がありました。17人分の手続きで待たされることを覚悟していましたが、今回は混雑しておらず、すんなり進めました。混み具合は日によって変わるはずなので、大人数なら代表者が先に受付へ向かう想定はしておくと安心です。

大人数・多世代の旅行で怖いのは、「次はどこへ行く」を決め続けなければならないことです。2歳児は昼寝の時間が読めず、90歳の祖母は歩く距離が限られ、犬は入れない場所がある。それぞれの都合を全部そろえてから移動しようとすると、ほとんど何も決まりません。

今回のホテルは、その悩みが起きにくい作りでした。到着してすぐ、自然に3組に分かれています。

  • 2歳児2人:館内のキッズエリアで思いきり遊ぶ
  • 大人と愛犬:海の見える周辺の公園を散歩
  • 祖母と両親:館内で座って休む

同じ建物の中にいるので、誰かが疲れたら合流も離脱も自由です。「全員で一緒に何かをする時間」は食事とラウンジに集約して、それ以外はゆるく分かれていました。

15時からはラウンジで乾杯。楽天トラベルの施設ガイドによると、ラウンジの「樂遇(らぐ)/EVENING SOCIAL」は15時〜18時、「鳥渡(ちょっと)/NIGHT CAP」は21時〜23時に提供されています。

そして、多世代の旅行で一番ありがたかったのがラウンジの場所です。15時から使えるラウンジは2か所あり、どちらも子どもの遊び場のそばにありました。 一方は大きな遊び場の近く、もう一方はおもちゃがたくさん置いてある遊び場の近くです。

つまり、大人は座ってビールやワインを飲みながら、少し離れて遊ぶ子どもたちを見ていられます。子どもを見る係と飲む係を交代する必要がないので、「誰かが我慢する」時間が生まれませんでした。祖母も座ったまま、ひ孫が遊んでいるのを眺められます。

オールインクルーシブなので、飲み物のたびに会計をしなくてよいのも、大人数だと想像以上に楽でした。割り勘の計算が発生しません。

夕食のビュッフェは17時から。早い時間にしたのは、2歳児2人と祖母に合わせるためです。ビュッフェは食べられる量や好みがばらばらな17人にちょうどよく、各自が好きな物を取りに行けるので、注文をまとめる手間もありませんでした。

握り寿司、ミニバーガー、ローストビーフ、貝や海老の盛り合わせなど種類が並ぶ夕食ビュッフェの料理
寿司から洋食まで幅広く、17人それぞれが好きな物を選べました。

ビュッフェ会場には「ENFANTS(子ども)」と書かれた看板の子ども向けコーナーもあり、から揚げ、たこ焼き、ナポリタン風のスパゲッティ、ポップコーンなどが並んでいました。2歳児2人はここで食べたい物を選べます。

から揚げやたこ焼き、スパゲッティが並ぶ「ENFANTS」看板の子ども向けビュッフェコーナー
子ども向けコーナーがあり、2歳児でも食べやすい物を選べました。

デザートコーナーには、カラフルなドーナツが壁一面に並んでいました。

ピンク、紫、黄色など色とりどりのドーナツが壁一面に並ぶデザートコーナー
デザートコーナーのドーナツ。見た目も楽しく、子どもたちにも好評でした。

この記事のホテル情報は2026年8月3日時点で確認したものです。ラウンジの時間帯やプランの内容は変わるため、予約前にグランドメルキュール南房総リゾート&スパの公式サイトで最新の案内を確認してください。

料金|6部屋で総額311,535円

大人数の親族旅行で気になるのが、部屋をどう分けて、いくらかかるかです。今回は6部屋に分かれました。

部屋人数宿泊料金
クラシックファミリーツイン(森側)大人2+乳幼児146,794円
和室大人355,959円
大部屋和室24畳大人471,396円
和室大人2+乳幼児143,310円
クラシックツイン大人240,538円
ドッグフレンドリークラシックツイン大人253,538円
合計大人15+乳幼児2311,535円

支払総額311,535円を大人15人で割ると、1人あたり約20,769円です。夕食・朝食・ラウンジのドリンクが含まれているので、館内での飲食に追加の支払いは発生しませんでした。ビュッフェの飲み物や乾杯のビールを別会計にしないで済むのは、金額そのものより「精算の手間が消える」点で大きかったです。

部屋割りで参考になりそうなのは、24畳の大部屋和室があったことです。大人4人が1部屋に入れるので、人数が多いほど1人あたりの負担を下げやすくなります。今回も、この部屋が一番人数を吸収してくれました。

ドッグフレンドリークラシックツインは53,538円で、同じクラシックツイン(40,538円)より13,000円高い予約でした。ただしこれは犬の追加料金そのものを示す金額ではありません。部屋の位置や在庫、予約時期でも料金は動くため、犬連れの費用を見積もるときは、実際の予約画面で同条件の部屋を比べてください。

今回の予約は一休から取りました。6部屋をまとめて押さえる必要があったので、部屋タイプごとの空室を一覧で見比べられるのは探しやすかったです。

料金は2026年5月上旬の週末に1泊した際の支払額です。プランや予約時期によって変わるため、最新の料金はグランドメルキュール南房総リゾート&スパの公式サイトや予約サイトで確認してください。

大人数だと、必要な部屋タイプがそろう日から先に決まります。大部屋和室やドッグフレンドリールームは室数が限られるため、候補日の空室を先に見ておくと部屋割りを立てやすくなります。

公式サイトで空室と料金を見る

公式サイトが新しいタブで開きます。

犬連れ|屋外は一緒、屋内は分かれる

愛犬は、ドッグフレンドリークラシックツインに大人2人と一緒に泊まりました。犬と同じ部屋で眠れる客室が用意されているので、犬連れのメンバーだけ別の宿を取る、といった分断は起きていません。

そのうえで、事前に整理しておいてよかったのは次の2点です。

屋外とテラス席は一緒に過ごせる場所が多い。 マザー牧場のドッグランや牧場テラスでのランチ、ホテル周辺の散歩は、愛犬も一緒でした。2日目の昼食で急きょ入った「なぎさ食堂」もテラス席があり、愛犬も一緒に食事できています。もともと予定していたおさかな倶楽部ではこれができなかったので、記帳に間に合わなかったことが、犬連れには結果的によい方向に転びました。

それでも屋内は分かれる場面がある。 渚の駅たてやまの館内展示エリアには犬が入れないため、愛犬と一緒のメンバーは桟橋やテラス側で過ごしました。屋外中心の行程を組んでいても、こうした場面はゼロにはなりません。当日その場で相談するより、屋内に入れないことが分かっている場所だけ先に共有しておくと、17人が入り口の前で立ち止まらずに済みます。

犬連れの大人数旅行は、制約が増えるというより「役割分担が必要になる」旅だと感じました。人数が多いぶん、待機役を出しても本隊が動けるのは大きな利点です。

ホテルの朝|フォトフレーム作りと、間に合わなかった記帳

2日目の朝食後は、それぞれ自由時間にしました。プールサイドには「オリジナルフォトフレーム制作」という案内板があり、大房岬の中で見つけたお気に入りの素材を使ってフレームを作れるアクティビティです。わが家も参加し、朝のひとときを楽しみました。

プールを望む窓際に置かれた「オリジナルフォトフレーム制作」の案内板

プールサイドで見つけたフォトフレーム作りの案内。手順が写真付きで紹介されていました。

一方、代表者は9時に「おさかな倶楽部」へ記帳に向かう予定でした。ところが朝の支度に時間がかかり、9時に間に合いませんでした。

おさかな倶楽部|9時の記帳に間に合わなかった

「おさかな倶楽部」は、富浦漁港の地魚が食べられる人気店です。以前わが家で訪れたときは、大きな地魚の唐揚げが特においしく、今回もぜひ食べたいと思っていました。運営する岩井富浦漁業協同組合の案内では、9時ごろに入り口へボードが設置され、名前を記入すると10時45分ごろから順に呼ばれる方式とされています。営業時間は11時〜15時、ラストオーダーは14時40分、売り切れ次第終了で、定休日は火曜日(祝日は営業)です。

わが家もこの記帳制を知っていたので、代表者が9時にホテルを出る計画を立てていました。それでも17人分の朝の支度は時間が読みにくく、結局9時に間に合わず、記帳できませんでした。

電話予約ができない当日記帳のお店なので、間に合わなければその日の来店自体が難しくなります。大人数の場合、記帳担当は他のメンバーより先に身支度を終えて出発できる体制にしておくか、間に合わなかったときの代わりの昼食先をあらかじめ考えておくと安心です。

営業時間や記帳の方法は変わる可能性があるので、訪問前に岩井富浦漁業協同組合の案内を確認してください。

渚の駅たてやま|なぎさ食堂の昼食と日本一長い桟橋

記帳できなかったため、11時のチェックアウト後、昼食は急きょ渚の駅たてやま内の「なぎさ食堂」に変更しました。運ばれてきたのは、いくらとお刺身をのせたご飯に、茶碗蒸しや小鉢が付いた和食の御膳です。少し値は張りましたが、量がしっかりあって満足できました。

なぎさ食堂にはテラス席があり、愛犬も一緒に食事できました。おさかな倶楽部ではこれができなかったので、犬連れとしてはうれしい誤算でした。

いくらと刺身をのせたご飯、茶碗蒸し、小鉢、土鍋が並ぶなぎさ食堂の和食御膳

なぎさ食堂で食べた和食の御膳。予定外の変更でしたが、こちらも十分満足できました。

おさかな倶楽部は南房総市の富浦漁港、渚の駅たてやまは館山市で、場所は別です。それでも渚の駅たてやまなら、昼食と桟橋の散歩を1か所で済ませられます。行き先を増やさずに立て直せたので、17人・90歳の祖母がいても移動の負担は大きくなりませんでした。

昼食のあとは、13時ごろから館山夕日桟橋を散歩しました。館山市の案内によると、館山夕日桟橋は海岸通りから約500mの長さがあり、いわゆる桟橋形式としては日本一長い桟橋とされています。

海の上をまっすぐ歩けるので、2歳児にとっては単純に楽しい場所でした。道幅が広く、階段や急な坂がないため、祖母も自分のペースで進めます。全長500mを往復すると1kmになるので、体力に合わせて途中で引き返せるのも、多世代には向いていました。

なお、渚の駅たてやまは屋内施設に犬が入れません。愛犬と一緒のメンバーは屋外の桟橋とテラス側で過ごしました。ここも「屋内は分かれる」と分かっていれば、迷わずに動けます。

木村ピーナッツ|ピーナッツソフトクリームは470円

最後は14時ごろから、お土産とおやつの時間です。

まず木村ピーナッツで、名物のピーナッツソフトクリーム。公式サイトによると、館山店(ピネキ)の営業時間は9時〜18時、休みは毎年1月1日のみで、ピーナッツソフトクリームは470円です。落花生の風味が濃く、旅の締めくくりにちょうどよい甘さでした。

営業時間や商品は変わるため、訪問前に木村ピーナッツの公式サイトを確認してください。

道の駅とみうら 枇杷倶楽部|房州びわのお土産で現地解散

続いて道の駅とみうら 枇杷倶楽部へ。5月は房州びわの時期にあたるので、お土産を見るのが目的です。公式サイトでは、テイクアウトコーナーが9時15分〜17時、カフェレストランが10時〜16時30分(ラストオーダー16時)で、年中無休(レストランなど一部は年間数日休みあり)と案内されています。

ここで買い物を済ませて、そのまま現地解散にしました。集合も解散も現地にすると、帰る方向がばらばらな親族旅行では全員が動きやすくなります。「最後にどこかへ寄って解散」という形は、そのまま自然な締めになりました。

営業時間や取り扱う商品は変わるため、訪問前に枇杷倶楽部の公式サイトを確認してください。

親族が集まれる日は限られます。人数分の部屋がそろう日を先に押さえると、そのあとの行き先は南房総の中で調整できます。

公式サイトで空室と料金を見る

公式サイトが新しいタブで開きます。

併せて読みたい|千葉の子連れおでかけ記事

同じ千葉県内で、子どもと一緒に行ったほかの場所もまとめています。南房総・館山と組み合わせる行き先を探すときの参考にしてください。

この記事の施設情報は2026年8月3日に各公式サイトで確認しました。料金、営業時間、ペットの受け入れ条件は変わるため、出発前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。