3歳子連れ・青森2泊3日旅行記〈全4編〉

  1. ① 旅の始まり編:どこかにビューーン!
  2. ② 青森市編:1日で大満足の観光プラン
  3. ③ 奥入瀬・十和田湖編:抱っことバスの失敗
  4. ④ 青森屋編:怖かったねぶたが大好きに(この記事)

温泉もごはんもよかったのですが、何より館内のあちこちで楽しいことが起きます。そして忘れられないのが、ねぶたを怖がっていた3歳の娘の変化です。

最初は「ねぶた、やだー!」と逃げていたのに、夜には公演を楽しみに待つように。本番の最後のほうに観客が参加できるコーナーが始まると、なんと娘のほうから「行きたい」と言い、一緒に舞台へ上がりました。

泊まってみた正直な感想

  • 青森屋は「泊まる場所」ではなく、ホテル自体を目的地にしたい家族向け
  • 3歳児の宿泊は添い寝0円、夕朝食付きで大人2人49,600円だった
  • のれそれ食堂は、好きなものを少量ずつ選べる幼児連れと好相性
  • 一番の思い出は設備よりキャストの方との交流と、子どもの心の変化

「いつか泊まりたい」を叶えた、どこかにビューーン!

青森屋は、何年も前から「いつか泊まってみたいね」と話していた宿でした。でも青森は、わが家からだと「よし、行こう!」と勢いが必要な距離。気になる宿リストに入ったまま、なかなか予約まで進めずにいました。

そこへ「どこかにビューーン!」で、まさかの第一希望・新青森。これはもう行くしかない!と、行き先が決まってすぐ予約しました。

泊まったのは「えんつこ」。予約内容は次のとおりです。

宿泊日
2026年6月14日〜15日
部屋
えんつこ
人数
大人2人、添い寝の3歳児1人
食事
夕朝食付き
宿泊料金
49,600円
チェックイン
15:00頃

わが家の予約では大人24,800円×2人、3歳児は添い寝で0円でした。公式案内では、6歳までの添い寝は客室定員まで可能です。プランや食事料金は時期で変わるため、予約画面の内訳を確認してください。

ホテルに入ったら、翌朝まで外へ出ない1泊

奥入瀬では抱っこが続き、最後は父が車の回収にダッシュ。15時ごろ青森屋に着いたときは、「やっと着いたー! ここから楽しむぞー!」という気分でした。

食事も温泉も遊びも夜の公演も、すべて青森屋の中。到着した瞬間から、楽しみにしていた時間が始まりました。

  1. 15:00頃チェックイン館内を散策、りんごジュースの蛇口へ
  2. 夕方温泉・夕食のれそれ食堂でビュッフェ
  3. 20:00頃わもなもねぶた音頭キャストの方との出会いで気持ちが変化
  4. 21:00みちのく祭りや大人2席を事前予約
  5. 翌朝8:00津軽弁ラジオ体操・朝食・公園散策足湯にも入り、10:45頃に出発

公式サイトではチェックイン15時、チェックアウト12時。敷地は約72万平方メートルと広く、客室数は236室です。1泊でも、早めに入って館内を目的地として過ごすのが合っていました。

「のれそれ食堂」は、選べる楽しさが幼児連れに合った

夕食と朝食はビュッフェレストラン「のれそれ食堂」。青森の方言で「のれそれ」は「思いっきり」「目いっぱい」という意味だそう。郷土料理、海鮮、目の前で仕上げる料理、パンなどが並びます。

ひまわりと釜が飾られた、のれそれ食堂の入口
入口から青森らしい雰囲気。疲れて戻っても、館内で夕食まで完結します。

3歳児って、昨日喜んで食べたものを今日は「いらない」と言ったりしますよね。ビュッフェなら、パン、海鮮、ごはん、デザートと、食べられそうなものを少しずつ試せます。「せっかく頼んだのに全部残った……」がないだけでも、親の気持ちはかなり楽でした。わが家が利用したときは、0〜3歳の食事は無料でした。

父が喜んでいたのは、夕食時に追加1,400円で付けられた、ビールだけの飲み放題。料理を選ぶ楽しさにビールも加わり、うれしそうに満喫していました。

黒い木材を基調に料理台が並ぶ、のれそれ食堂のビュッフェ会場

料理台の間が見渡しやすく、家族で「次は何にする?」と選ぶ時間も楽しめました。

青森屋の夕食ビュッフェに並ぶ海老の刺身

大人は海鮮を中心に。子どもが食べている間に、交代で料理を取りに行きました。

怖かったねぶたを「家族」にしてみた

娘はもともと、かなりの怖がりです。前日のワ・ラッセでも、大きな顔と暗い館内を見て「ねぶた、やだー!」。青森屋に着いてからも、ねぶたが見えると私たちの後ろに隠れていました。

そこで、ねぶたを見るたびに「あれは父ねぶたかな?」「こっちはおばあちゃんねぶた!」と勝手に家族の名前をつけてみました。すると娘も、まだ少し怖がりながら「あれは誰?」という顔で見るように。作戦成功です。

怖さを「怖くないよ」と打ち消すのではなく、知っている人に置き換える。わが家には、この小さな遊びが合っていたようです。

暗い館内で明るく照らされた青森屋の大型ねぶた
近くで見ると迫力があります。無理に近づけず、本人のペースで眺めました。
青森屋の館内に並ぶ、赤く光る金魚ねぷたの回廊

見上げると赤い金魚ねぷたがずらり。館内を歩くだけでも、青森のお祭りの中へ入り込んだようでした。

館内の「りんごジュースが出る蛇口」も、3歳児には分かりやすい楽しみ。公式では、じゃわめぐ広場で通年、朝と午後に提供される無料の体験です。小さな“できた”を積み重ねて、館内そのものに慣れていきました。

「わもなもねぶた音頭」で出会ったキャストの方が大好きに

夜21時からは「みちのく祭りや」を予約していました。座席はE1・E2、大人2席で3,600円です。

公式案内では、青森の四つの祭りを一度に感じられる約1時間のショーで、年齢制限はありません。公演時間や料金は日によって変わるため、宿泊予約後に最新情報を確認し、早めに席を取るのがおすすめです。

大きく変わったのは、本番前の20時から無料で参加できた「わもなもねぶた音頭」でした。青森屋の公式案内では、ねぶた音頭に合わせて津軽手踊りを楽しむ、年齢制限のない催しとして紹介されています。

そこで優しく声をかけてくれたキャストの方を、娘がすっかり好きになったのです。それまでの「怖い」が、「あの人、またいるかな」「早く始まらないかな」に変わっていきました。

本番の最後のほうには、観客も参加できるコーナーがありました。すると娘のほうから「行きたい」とひと言。あんなに怖がっていた子の言葉とは思えず驚きながら、私も一緒に舞台へ上がりました。

公式サイトにある通り、会場は演者と観客の距離が近い構成です。わが家の場合は、その距離だけでなく、本番前に顔を知っているキャストの方ができたことが安心につながりました。

心に残った瞬間

怖がりな子を説得したのではなく、時間と人との出会いが気持ちを変えてくれました。設備の豪華さより、この変化に寄り添ってくれたホスピタリティこそ、青森屋の魅力です。

翌朝は、津軽弁ラジオ体操に参加

夜の公演をたっぷり楽しんだ翌朝は、館内の「津軽弁ラジオ体操」に参加しました。聞き慣れたラジオ体操なのに、掛け声が津軽弁になるだけで一気に青森屋らしい朝に。所要時間も短く、朝の予定へ無理なく組み込めました。

青森屋の公式案内では、通年8時から約10分、じゃわめぐ広場で開催され、年齢制限はありません。予約して構えるような大きなイベントではなく、「朝だからちょっと行ってみよう」と参加しやすいのもうれしいところです。開催内容は変わる可能性があるので、宿泊時の館内案内も確認してみてください。

前夜のねぶた音頭や公演だけで終わらず、朝にも青森らしい体験が待っている。こういう小さなイベントが次々にあるから、1泊でも「青森屋で遊んだ!」という満足感が残りました。

朝は公園を散策。足湯でゆっくり

ラジオ体操のあとは、青森屋に隣接する公園を30分ほど散策しました。館内のお祭りらしいにぎやかさとは雰囲気が変わり、朝の公園にはゆったりとした時間が流れています。

散策の途中では足湯へ。タオルが備えられていたので、そのまま気軽に入れました。前日の夕方にも入ったのですが、朝の空気の中で温まる時間も気持ちよく、心も体もほっとひと息つけました。

公園では、予約制の「しがっこ風鈴馬車」も走っていました。南部鉄器や津軽びいどろの風鈴の音を聞きながら、約20分かけて公園を巡る夏のアクティビティです。わが家は参加しませんでしたが、馬車がゆっくり進む様子を見ていると、「予約しておけばよかったな」と少し心残りになりました。

宿泊と公演、総額53,200円をどう感じたか

内容金額
えんつこ・夕朝食付き(大人2人)49,600円
添い寝の3歳児0円
みちのく祭りや(2席)3,600円
合計53,200円

正直、気軽に出せる金額ではありません。予約ボタンを押すときは少し迷いました。それでも泊まってみると、夕食、朝食、温泉、館内イベント、公演まで、ずっと家族で楽しめました。

小さな子を食事のたび、遊びのたびに車へ乗せなくていい。親も途中で運転を気にせず、みんなでゆっくりできる。その楽さまで含めると、「泊まってよかったね」と素直に思える1泊でした。

一方、観光を夜まで詰め込み、寝るだけならもったいない宿です。15時ごろ入り、翌朝までホテルで過ごしたからこそ満足できました。

チェックアウト後は八食センターへ

10時45分ごろ青森屋を出発し、レンタカーを八戸で返す前に八食センターへ寄りました。市場で魚介を選び、館内の「七厘村」で炭火焼きに。旅行最後の食事まで青森らしく締められました。

八食センターの七厘村で焼く帆立、牡蠣、海老、うになどの魚介

館内で購入した食材をその場で焼けます。公式案内では幼児の利用料は無料。営業時間や定休日は訪問前にご確認ください。

その後、八戸駅14時42分発の新幹線で東京へ。青森屋を正午ぎりぎりまで楽しむより、最終日の市場時間を残す旅程にしました。

青森屋が向いている家族、予約前の注意点

向いている家族

  • ホテル自体を旅の目的にしたい
  • 幼児連れで外への移動を減らしたい
  • 食事を家族それぞれの好みで選びたい
  • 子どもに青森の祭り文化を体験してほしい

予約前に確認したいこと

  • 公演の時間と席は宿泊とは別に確認する
  • 怖がる子には、ねぶたへ近づくことを急がせない
  • 遅い公演は昼寝や翌朝の予定と合わせて考える
  • 季節イベントと食事時間は公式サイトで再確認する

青森屋は、観光後に寝るだけのホテルではありません。早めに入り、館内を歩き、食事と温泉を楽しみ、夜の祭りまで含めて一つの旅になります。

「どこかにビューーン!」がずっと行きたかった場所へのきっかけをくれ、怖がっていた娘が最後には自分から「舞台へ行きたい」と言ってくれた。その二つが重なり、青森屋は今回の旅で一番の思い出になりました。

3歳子連れ・青森2泊3日旅行記〈全4編〉

  1. ① 旅の始まり編:どこかにビューーン!
  2. ② 青森市編:1日で大満足の観光プラン
  3. ③ 奥入瀬・十和田湖編:抱っことバスの失敗
  4. ④ 青森屋編:怖かったねぶたが大好きに(この記事)